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ベニスの商人

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CS放映を録画したモノを見ました。原作を読んだことはありません(教養のなさが伺える)が、シェイクスピアの超有名戯曲なのでネタバレ方向で書かせていただきます。

ワタクシ中学のとき演劇部だったんですが、初の文化祭でやったのがこれでした(実際演じたのは3年の先輩がた。1年だったわたしは裏方で大道具とか作ってました。楽しかったです)。
その台本はもちろん、シャイロックは貸した金の代価に人肉を欲しがる悪徳金貸しとして描かれ、対するポーシャが機知で彼を負かすといった、勧善懲悪モノでした。ゆえにわたしのとっての「ベニスの商人」は「胸の肉一ポンドを欲しがるシャイロック」という、なにやらカニバリズムちっくな匂いの物語、でありました。

しかし今回見たベニスの商人は、ユダヤ人であるという理由で差別され、それゆえに金の亡者のように思われるシャイロック側から見た物語構成となっており、舞台となったその当時の社会の姿も見え、非常に興味深く見られました。

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アル・パチーノがシャイロックを演じてるのですが、髭のせいかはたまた彼の演技力の賜物か、アル・パチーノという俳優の存在はかき消され、老いたユダヤ人の金貸し、シャイロックの存在がとても際立っていました。性格が残酷だからアントーニオの胸の肉を欲しがったのではなく、これまでに受けた差別への復讐としてである、という理由も納得でき、そうなると単なる勧善懲悪ものだと思ってたこの物語への見方が全く変わりました。
ユダヤ人の金貸しは利子を取る、という理由で唾を吐きかける。大体お前がそんなことするからアカンかってんやろアントーニオ!です。ちなみにこの、友人のために金を借りる"友情厚い男”アントーニオはジェレ様が演じてます。そしてその借金の元凶であるバッサーニオはジョセフ・ファインズ。バッサーニオはオンナのケツを追っかけてますが、さて不思議なのは彼のために自分を担保に借金をするアントーニオ。だいたいバッサーニオが下級貴族のくせに放蕩三昧だからアカンのです。なのに懲りないバッサーニオは金のためにポーシャを篭絡しようとする(姿も心も美しいのが魅力、と理由を付けてはいるが一番の理由は金だろオマエ)。アントーニオはそんな彼のために借金をして・・って!アンタ年上の友達なんやったらバッサーニオに説教したらんかいッ!どう考えてもアントーニオはバッサーニオに惚れている・・惚れた弱み・・・・その弱みを利用するバッサーニオ・・・という図式しか見えてきませんでした。
?(゚ロ゚)あ、そうか!だからアントーニオの役はジェレ様なのね!はじめはなんでこんなユダヤ差別主義のアントーニオの役なんだかと思ってたんだけど、確かに財産を失って裁判にかけられて、と、急速に転落する人生になすすべもなくオロオロしてる姿が情けなくてたまらなかったわ!!(;´Д`)ハァハァ
それならそうと、もっともっと報われぬ愛に苦悩して欲しかったもんです。次回はアントーニオの恋を主軸にした「ベニスの商人」を作って欲しいです。

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しかしこれほどユダヤ人シャイロックに厳しい結末もなかろう。自分以外は皆アントーニオの味方、突然出てきた法学者に「法」というよりは「とんち」で敗訴させられ、挙句の果てには財産も、そして宗教さえも没収され・・・。金はともかく、他民族の食文化と宗教を弾圧するのは愚の骨頂ですぞ。若き法学者サマはそこに思いが至らんのかいッ!と出来レースなのはわかってる裁判なのですが、ツッコみたさ満点です。全く野蛮な時代だわ!プンプン!
途中やたら挟まれる、浮かれたバカップル2組の指輪なんかも、どーでもエエわ!って感じです(原作にあるエピソードなのであろうが、映画化に当たっては削ってもよかったと思うんだが)

ちなみにベニスの商人は「喜劇」なのだそうで・・・エエッ?!
欲深いユダヤの金貸しを言い負かす、ってのが痛快で、「喜劇」な点なんでしょうかねぇ?となるとこの映画は新解釈?なんでしょうか。しかしこれを見ちゃうと旧解釈(?)はも見られなくなっちゃうな~。

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