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大毎地下の思い出

昨日出かけたダージリン急行、大阪ではシネ・リーヴルで公開でした。
空中庭園のある、スカイビルの中にある映画館なのですが、シネ・リーヴルは初めていきました。同じビルの一階上にある、ガーデンシネマは時々行くのですが。
で、券を買って、時間があるのでぶらぶらとポスターを見てると、おや、シネリーヴルにはポイント会員てのがあるじゃないですか。
入会金1000円必要ですが、このオカネはそのまま映画一回タダ券として使えるとのこと。そのうえ、毎週金曜は1000円で見られるサービスデーだそうで。おやおや、ちょうどまたすぐにここで公開される「地上5センチの恋心」が見たいワタシとしては、まずは絶対損しないわけやん?「ジェイン・オースティンの読書会」も面白そうと思ってるし。水曜のレディースデーに加えて、金曜も1000円になるのはありがたいと、いそいそと入会してまいりました。

映画館の会員になるなんて、何十年ぶりでしょう。
大昔、梅田に「大毎地下」という映画劇場がありました。ロードショー公開が終わった映画や、古い映画を2本立てで上映するのです。確か入場料は700円?800円?だったかな(これで2本見られる)。レンタルビデオ屋さんもできはじめた頃ですが、この頃はまだレンタルも高かったので、高校生のわたしにはありがたい映画館でした。まだ子供だっただけに、階段を下りたらそこは大人の世界、みたいな空気も感じられるのも好きでした。
この映画館にも"友の会"という会員制度というのがありました。年会費700円で2回分の映画無料券がもらえるので、それだけでも大変お得でした。そしてスタンプを10集めると、更に一回入場がタダになるのです。
大きな映画館に比べたらシートが硬いので、2本見るとお尻がメッチャ痛くなるのですが、しかしこの安さですから、そんなことは喜んで我慢しました。
友の会に入ると、"大毎地下ニュース"という、上映予定やら映画紹介やらが掲載された会報が毎月届けられました。クイズなんかもあるのですが、これが難しい。今読んでもホントーに、映画好きな方が作ってはったのだなあと感服します。

<左>{}({アップ}83年10月号)
<左>{}({アップ}その上映予定拡大。マッドマックスワンツーの2本立てやら、ガンジーと評決の2本立てやら。SF、社会ドラマ、ロマンス悲劇、などなどのジャンルで2本立てしていました)

大毎地下名座鑑賞会、というのもありまして、これは場所が毎日文化ホール。地下と銘打ちながら、11階でした(笑)こちらはホントに渋い系ばかりを上映するところで、わたしはここで初めて「ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショウ」をみたのでした。事前知識は全くなくて、いったいなにをキッカケに見に行ったのかわかりません(苦笑)。

大毎地下はいまはもうありません。その後どんどん料金を下げたレンタルビデオの攻勢により、映画館自体が危機を迎えてた時期が長くありましたが、結局そのあおりを受けてここはシャッターを下ろさざるをえなくなったのだと思います。かつてはここに足しげく通ったわたしもまた、安さに負けてレンタルビデオでばかり映画を見てた時期がありました。こんな良質な劇場がなくなってしまった責任の一端は、わたしにもあるのです。
レンタルビデオは安くていいのですが、しかし画面の大きさといい、音響効果といい、そして何より「2時間しっかり集中できる」、やはり映画館で見るのが一番だな、と最近気づきなおし、子供が小学校に入ったのをキッカケにまたちょくちょく映画館通いをするようになりました。もちろん(?)レディースデーオンリーのお出かけとなっていますが、1000円で映画が楽しめるレディースデーや映画の日というのは、すごくコスパが高いなあと思います。
大毎地下は確かに古い劇場でしたが、それよりも安いあの金額で、あの頃のわたしをとても楽しませてくれました。忘れることが出来ない場所です。

今はシネコン流行で、大毎地下よりもっと大きな劇場もたたんじゃったりするようになりました。でもほんと、一時期の映画館の斜陽は激しかったので、それを考えれば今のほうが映画館に入る人は多くなってるんじゃないかしら。
それでもまた、大毎地下みたいな劇場が出来たらなあと思ってしまいます。いやもう、あんなぼろくて薄暗くてシートの硬い、でも味のある劇場を作ることは無理ですね。
新しい場所というのは気持ちいいものですが、しかし古い場所というのもまた、愛おしい空気が流れているものです。梅田の中心からちょっと外れた半地下にある、さびれたボロい映画館。大毎地下で映画を見てた人は、おそらくみな、オカネのなかった人たちだと思うのですが、それでも映画が観たい、という人たちのキモチと、いい映画を安価で観て欲しい、という劇場のスタッフさんたちの努力が、あの劇場を、古いながらも人を呼ぶ場所にしていたんだと思います。

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