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接吻

内容的に心そそられる題材なうえ、ネットで評判がよかったので、大阪で公開の際には見たいと思っていた映画です。


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接吻(公式サイト)

プロローグ

遠藤京子(小池栄子)は地味で平凡なOL。
同僚から残業を押し付けられても断りきれない。断る理由となる予定もない。孤独で変化のない毎日を過ごしている。
そんなある日彼女はテレビのニュースで、一家惨殺事件の犯人・坂口秋生(豊川悦司)が逮捕される瞬間を見る。テレビカメラに向かって不適に笑う坂口に惹きつけられた京子は以後、裁判を傍聴し、坂口の弁護士・長谷川(仲村トオル)に近づき、坂口への思慕を伝える。
わたしには彼のあの笑みの意味を理解できる。
彼とわたしは似たもの同士。
京子の坂口への想いは募り、どんどん沸点へと進んでいく-


物語はほぼこの3人だけで進められていきます。演劇的な感じがするのはそのせいかもしれません。
あまりいろいろ語ってしまうと物語の中心に触れてしまうのでかけませんが、
いままで誰からも関心を払われたことがなかった、と言う京子が、
坂口の中に、自分と共通するやりきれなさや悲しさ、社会に対する怒りなどを感じ、
それが自分の人生の中で、初めて見出した喜び、意思、希望となっていく。
しかし「これまでに人から無視されて生きてきた」京子ですが、
京子自身もまた、人を拒絶して生きてきたように思えます。
人から必要とされず、また、自らも他を必要とせず、
そんな女性が生まれて初めて、自己を投影し、夢中になれる相手を見つけてしまった。
京子の思い、行動を、一途と受け止めるか、狂気を受け止めるかはひとそれぞれでしょうし、
わたし的には恋愛、と言うよりも、京子が自分の都合のいい解釈で、坂口に自己投影して恋と錯覚してるように思えました。
しかし、恋というのは錯覚で成り立ってる部分もかなり大きいと思うので、
京子の思いを、単なる自己中心的な自己愛、とは切り捨て切れません。
彼女の行動は、自己中心的かもしれないけど。

恋愛において、相手を思いやることは美しいことですが、
それが出来ないのもまた恋、なのでしょう。



小池栄子の演技と言えば、「下妻物語」でのレディースのヘッドと、ドラマ「山おんな壁おんな」での気の強い販売員、というのしか見たことがなかったのですが、
それらもそれぞれ<いかにも小池栄子>的な役柄(姉御っぽくて気が強い)で、イメージ的にはそぐってる筈なんですが、しかしなんだろうこの違和感、みたいなのがあって、
バラエティにでて明るく振舞ってる姿もこれまた違和感があり(チャキチャキしてるのでバラエティ向きとは思うのですが)、なんでかなあ~とずっと謎だったのですが、
この映画での小池栄子はもう、すごくイイです。快演というよりは怪演というのがふさわしいかもしれません。目立たず地味で、死んだような人生を送る存在だった京子が、坂口を知ってからどんどん生気を増し、きれいになっていく様がすばらしく、狂気が見え隠れしてる目がおそろしいのです。
あーこの人の、今まで感じさせた「そぐわない感」は、実際、これまでの役にそぐってなかったからなのだ、と思いました。顔が平たい人なので、気が強い、と言うよりは、たとえば”ただただ冷酷な人”、とかの役柄があってるんじゃないでしょうか。50歳以降になったら年齢が顔に追いついて、すごく活躍できる人なんじゃないかなと思いました。それまでこの演技力をさらに磨いていってほしいです。
トヨエツはもう心配要らないというか、特にこういう役はぴったりです。ほんと、アウトサイダーが似合いますよね。
そして仲村トオル。イイ流されっぷりです!このひとはこういう、お坊ちゃんぽい、流されやすい、情けない役がホント似合います。
3人の中で個人的に、一番共感できたとうか、気持ちがわかるのがこの仲村トオル演じる長谷川弁護士でした。爆流を爆流と気づかず身を投げ出してしまうカンジ。バカで悲しい。どうにも止められない感がスッゴクにじみ出てました。


エロいシーンは全くないですが、子供を殺すシーンはすごくこわい(実際的なシーンは見せないから余計怖い)ので、お子様には向きません。大人の方にはオススメです!こういう日本映画がイッパイあればいいのに!
ラストシーンの小池栄子はかなり怖いです。

映画を見た後、留守のときはもちろん、家にいるときも玄関の鍵は閉めよう!と強く思いました・・・

テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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