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赤い文化住宅の初子

hatsu.jpg

Yahooコミックで立ち読みして、購入したマンガです。
購入に至ったポイントは何か、というと、
不幸まみれの主人公、初子が「赤毛のアンが嫌い」と明言する部分です。

「うちなあ、この本嫌いなん 空想ばっかりしよって あれがしたいじゃあ これがほしいじゃあばっかり言うてばかりおるん でもみんなアンが好きになるん -略- ほんなんなあ うもういきすぎじゃあ思うてなあ」

初子よう言うた!!実はアンを初めて読んだときの幼いわたしも、まったく同じことを思っていたのです。
ググってみると作者の松田洋子さん自身、どうも本気で「赤毛のアン」がお嫌いなのだそうで。
わたしは思わず「おおお!!」と、長年のもやもやがなんだか解消されたようないい気持ちになってしまいました。

わたしも赤毛のアンが嫌いです。
初めて読んだのは小学生のときと思います。3、4年生あたりでしょうか。
「若草物語」も「あしながおじさん」も大好きだったので、流れとして当然次に読むのは「赤毛のアン」です。
しかしどうもアンに感情移入できない。
「空想ばっか好き勝手にしゃべって、そのくせ現実のことは文句ばっかり。落ち着きが無くて大騒ぎ起こして、それなのに周りの人に好かれるって、あるわけないやん。」初子の感想とまったく一緒です。
若草物語の中でもとりわけベスが大好きだったわたしだったので、アンの傍若無人ぶりはどうしても好きになれませんでした。アンがアヤシイ訪問販売で髪を緑色にしてしまうくだりなんかは、ただただ呆れるばかり・・・。
唯一共感できたのは紫水晶のくだりです。まだ見ぬダイアモンドを、たとえるなら紫水晶のような色だと思ってた、実際ダイアモンドを見てガッカリした、というトコロ。マリラが大事にしているカボッションに磨かれた、美しい紫水晶。それを見るアンの気持ちだけは感情移入して、どきどきしたものでした。

大変ファンの多いこの少女小説を「嫌い」というのはすごく勇気が要ります。大勢の人を敵に回す気がするし(わたしはとても気が弱いのです)、これほどまでにファンの多いこの小説を好きになれない自分はおかしいのじゃないか、という心配もずっとありました。
なので大人になってから、「シリーズ全部読めば嫌いと思ったアンワールドが好きになるかも」と思い、全部読んでみました。「アンの娘リラ」まで。しかしやはりどうにも好きになれない。それどころか「なんじゃこのキツい性格でこのとんとん拍子の人生は・・・」とますます嫌いになってしまいました(苦笑)
実際、アンみたいな子が近くにいたらしんどいと思うんですよ。話すことは自分のことばかりで、何かと大騒ぎを起こす。"気が強い"少女は、小説のキャラとしては魅力的なはずなのですが、アンは気が強い少女というよりは、単に自己主張が激しいブレーキの利かない子供、にしか思えないんですよねぇ。
その後わたし自身娘を持ってから「アン」のアニメを再度見ましたが、ここでもやはり、たとえば自分の子がアンみたいだったら腹たつやろなあ、と・・・(笑)
マリラの、アンのしつこい妄想をまったく相手にしない、クールで現実的一直線の態度はとっても爽快で、マリラが育ててこそのアンなんだよな、ということには気づきましたが。いや実際、マリラが育てなければアンは社会の鼻つまみ者になっただろうと思います(わたしから見れば少女時代のアンも充分鼻つまみ者だが)。
アンを取り巻く美しいプリンスエドワード島のロケーションだとか、モンゴメリが表現する数々の比喩はとてもロマンチックで素敵だとは思うんですけどね。アンの性格が嫌いなのです(笑)

で、「赤い文化住宅の初子」なのですが、赤毛のアンが嫌いという告白の部分で、
「うわっそうか!Anne of Green Gables -緑の切妻屋根のアン-に対して、貧乏日本風景で切り返してるイヤミなタイトルなんや!なんてすごいセンスやろ!」と、その練りに練ったセンスに万歳してしまいました。それを思わずこのタイトルを読むと、なにやら淫靡な感じがするのもまた、清純な世界のアンに対してケンカを売ってるようで素敵です。

孤児のアンよりも数万倍不幸な初子ですが、ためいきはつけど文句は言わず、自分の不幸な身の上を誰のせいにもせずただ諦め、でもボーイフレンドとの未来を、そんな幸せは無いと思いつつも「もしかして」と密かに少しだけ、希望を持ってしまう。

赤毛のアンが嫌いな初子は幸せになれるだろうか。無理だろうな。でも万が一でも、幸せになれたらいいのだけど。でもやっぱり無理だろうな。でも、幸せになれればいいな。赤毛のアンよりも幸せに。

テーマ: 主婦の日常日記 - ジャンル: 日記

Comment

tallulah(管理人) #FrUoCQUQ

>ミーハーマダオ(まるでダメなオバちゃん)

うわっはっはっは!!(~0^)
マダオはオバチャンにも使える単語だったのね!わたしもマダオだわ~!って嬉しくないわね…(^^;

>想像で理想と現実を埋め合わせられる彼女が羨ましかったのかなぁ?

わたしには埋められてるようには感じられなかったのね。そこが好き嫌いの違いかもしれません。あと、アンがやたら外見にこだわる点も好きじゃなかったな。かわいいものやきれいにものに憧れる乙女心はもちろんわかるんだけど、憧れ方がなんか攻撃的に思えてねぇ・・・

>最期の2,3冊はもうアンらしさが無くなってしまったので、余り面白くなくなっちゃったけど・・・

モンゴメリもアンシリーズを強要されるのがしんどくて、最後のほうは彼女自ら「アンが嫌い」といってたそうです(苦笑)それが読み手にも通じてるのかもね~。

>あしながおじさんの方が「そんなご都合主義アリ?」と思いましたが・・・(^^;)

否定はしない(笑)たぶんわたしがこの話を好きなのは、年の離れたカップルだってのが気に入ったってのもあります(いや実際ジュディとジャービスさんはそんな離れてない計算なのかもしれないけど「あしながおじさん」というタイトルから受ける小学生の印象としてね)。だからジェーン・エアもソソるんだなあ(笑)

>「キャンディキャンディ」のラストが「あしながおじさん」や!と指摘されてたよね?

後見人とハッピーエンドだもんね。あしながおじさんが日本の少女マンガに与えた影響は大きいと思います。ガラかめの、マヤと紫の薔薇の人(真澄さん)の関係もそうだしね。

あしながおじさんにしろジェーンエアにしろ、生まれがあいまいな地位の女性が"出世"するためには、結局お金持ちの(それはすなわ年の離れた)男性と結婚するしかなかった時代なんだなあと思いますね。そう言っちゃロマンが無くなっちゃうけど(^^;

>アードレー家に君臨する

結局なんだかんだで大おば様みたいになってたりしてね~(爆)

全然関係ない話ですが、今日久しぶりにIQサプリを見てたら娘がしみじみとした口調で「やっぱり好きやわあ~」って言うので、てっきりウエンツのことでも言ってるのかと思ったら、「伊東四朗さん」でした。本人自覚してないけど、かなり年上好みなのかもしれません…

2008/09/13 (Sat) | URL | 編集

おんこち #-

それなりに楽しく読んだ乙女が、何故に不惑も過ぎたのにミーハーマダオ(まるでダメなオバちゃん)に成り下がってしまったんだろう???

私がアンとあしながおじさんを読んだのは確か中学生にな
ったばかりと、少し遅いのですが、結構好きだった派です。
妄想力は逞しいですが、獅子座ゆえに想像力が乏しいので、想像で理想と現実を埋め合わせられる彼女が羨ましかったのかなぁ?
最期の2,3冊はもうアンらしさが無くなってしまったので、余り面白くなくなっちゃったけど・・・

どっちかと言うとあしながおじさんの方が「そんなご都合主義アリ?」と思いましたが・・・(^^;)

そういや当時「キャンディキャンディ」のラストが「あしながおじさん」や!と指摘されてたよね?
どこかで読んだ、読者の勝手な二次創作で『その後、ウィリアム大おじさまと結婚したキャンディは、エルロイ大おばさまに疎まれるものの、彼女亡き後アードレー家に君臨する』というモノでした。
見も蓋も無いやネ。。。

2008/09/12 (Fri) | URL | 編集

tallulah(管理人) #FrUoCQUQ

>私も子供の頃から赤毛のアン嫌いです。

キャー!嬉しいです!いやホンマにこのカミングアウトはすごく勇気が要ったので…

>ありのままの自分を受け入れられない虚栄心の強さはは少女小説の主人公としてどうかw 

ですよね!!すごく自己否定が強いわりにはプライドが高くて押しが強すぎて、まあそこはある意味リアルといえばリアルなクソガキなんですけど、かわいげがないんですよねぇ。アンみたいな、文句ばかりたれてる人間を、誰が好きになるだろうかと思うんですよ。
神が緑になっちゃうところでは、「ざまあみろ」とまで思いました少女期のワタシ(^^;

>「あなたには想像力というものがないの?」

なんてイヤなガキだ!「あなたには自制心がないの?」とアンに問うてやりたいですね。

>この小説悪く言う人少ないですね。不思議

ホントいないんですよね。今わたしたちは画期的な話題を語ってるのかもしれません(笑)
前述のネズミーランドもそうですが、みんなほんとに正直なトコを言ってみようぜ!とアジりたい気持ちでイッパイです(笑)

>「となりのトトロ」の監督の人

ねぇー。そりゃおもしろい作品もありますが、でも世間で言うほど、何でもかんでも成功作の監督と思えないですよね。世間の皆様が大好きな「トトロ」なんかは「アレ?なんじゃこれで終わり?結局なにが言いたかったの?」ってポカンとしちゃいましたワタシ。
なんかすっかり有名監督になって、海外メディアも日本のマスコミも、とりあえず褒めときゃ大丈夫だろう、ってニオイがするのがまた気に入らないのです。も~とにかくみんな冷静に、忌憚ない意見を言おうぜ!と思うんですが、

>世の中にはいくつか「みんなのアンタッチャブル」的な存在があるのですね。

結局そういうことなんですよね~。

>リスベクター

これが代表作だそうですね。
絵柄が懐かしい感じがするし、作品も結構毒々しい(笑)ので変わった人なのかなあと思ってたら、ブログ読んだらいい意味でフツーの方で、そこがまたいいなあと思っちゃいました。

2008/09/12 (Fri) | URL | 編集

tallulah(管理人) #FrUoCQUQ

>ハゲ・デブ・チビ・中年・ゲイ

松田洋子さんはこの「赤い」で初めて知った作家さんなのですが、こりゃまたすさまじい設定ですね(笑)"貧乏"とか"中年デブ"とか、設定だけで一気に読む気をなくさせてしまうような(笑)トコロにアナーキーさを感じさせます。

>多分本気でものすごくネズミーランドが嫌いなのだろう

ああまたなんか共感してしまう部分が…(笑)いや、わたしは嫌いというほど嫌ってるわけではないのですが、でも基本的にまず、ディズニーキャラがそんなにかわいいと思えないんですよ(あんなバタ臭い絵柄、日本人から見てみんな本気でかわいいと思ってんのかなー)。なので、そんな世間が言うほどすごいとこやろか、という感がどうしてもあって…。いやもちろん、子連れのご家族がレジャーとして行かれるとかいうのはわかるんですけど、なんていうか、ネズミーランドの話になるとみな色めきたっちゃうのがわからないんですよね…

>ところで私はアンも若草も足長おじさんも読んでません…

大丈夫です。少女期にこれらを読んだからといって、みながすべてちゅてきな奥様になれるわけではないという見本がここにおりますし(哀)。40を超えた今、愛読してるのはDMCですし(笑)

>渡部豪太くん

今「ヤスコとケンジ」に出てるコですよね!かわいいですよね~~アタシも好きvvv
ウチの娘は相変わらずもこみちが不動の一位なのですが、おかしなことに石原良純に興味を示し始めました。男性として好きというのではないらしいのですが、これまたなにやらほほえましげな目で良純さんを見ております。将来が不安になってきました。
(好きなタイプは色白でかわいい顔立ちの人だそうですが…)

DMCの大倉さんは絶品なのでゼヒ劇場でご覧になってください♪大倉さんは素でもかわいい方だそうですよ♪ウフフ♪

2008/09/12 (Fri) | URL | 編集

志穂美 #EBUSheBA

思わず共感書き込み。

私も子供の頃から赤毛のアン嫌いです。
読んだのは小学低学年でしたが、もーアンのバカさ加減に唖然。
自分の名前を「コルデリア」と呼べとか、金髪に憧れて緑髪とか、ありのままの自分を受け入れられない虚栄心の強さはは少女小説の主人公としてどうかw 
私が一番許せんと思ったのは、自分には想像力があると鼻にかけ、人様に「あなたには想像力というものがないの?」と非難したところです。なんて上から目線。
とにかくアンが愚かとしか思えなくて、好きになる人の気が知れなかったです。
でもホント、この小説悪く言う人少ないですね。不思議。

あと私宮崎なんとかさんという「となりのトトロ」の監督の人も嫌いなのですが、それも同意してくれる人がいませんw あの監督さんについてちゃんとした客観的な意見を読めたのは、タルさんとことあと二、三箇所くらいでした。
世の中にはいくつか「みんなのアンタッチャブル」的な存在があるのですね。

松田洋子さんはリスベクターもってたけど随分前に売ってしまいました。なつかしいです。。。

2008/09/11 (Thu) | URL | 編集

ショコポチ #R2jU64p2

この名前を見て嬉しくなっちゃいました。かつて講談社系の青年誌において(モーニングだったかどうだか忘れた)『薫の秘話』というマンガで、鮮烈なデビューを飾った人ですよね?
ハゲ・デブ・チビ・中年・ゲイという設定もさることながら(私もこのうち3つは当てはまるんでカンベンしてもらおう)、回を追うごとに濃くなる毒とミもフタもなさ。斬る対象もネズミーランドとかオ*ムとか、もうどんどんアナーキーになっていくんで(多分本気でものすごくネズミーランドが嫌いなのだろう)この人大丈夫かな、と思っているうちに、私の買っているような雑誌では見なくなっちゃったんで、気にしてたんです。
そうか~。ご健在か~。毒も(笑)
ところで私はアンも若草も足長おじさんも読んでません…本当に少女だった時期があるのだろうか…

P.S.へもちゃんとはやっぱり男の趣味が合うわ!近藤さん可愛いよネ♪あと最近注目してるのは渡部豪太くんと、モグさんのとこでも話題になった大倉孝二さんです(DMCのファンの鑑…笑)

2008/09/11 (Thu) | URL | 編集

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