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大阪ハムレット(映画)

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大阪ハムレット(公式サイト)

原作を読んでる/読んでないで感想が違ってくると思います。
また、大阪の人間である/ないでも捉え方が違うのではないかしら。
わたしは原作好きで大阪人なので、どうしてもちょっと点が辛くなってしまうかもしれません。

「大阪ハムレット」「恋愛」「乙女の祈り」に「おんなの島」のばあちゃんを足して、3人兄弟のひとつの家族として脚本をまとめています。
マーくんと由加の設定や、死んだ父親がハムレットの父親さながらに亡霊として出てくる場面など、うまいなあと思う部分もありましたが、、余計なセリフもあることは気になりました。おばあちゃんの「男でも女でも、生きとったらそんでええ」とかね。いいせりふなんだけど、でも言わないほうがよりいいんだよなあ、みたいなね(笑)でもマンガはコマの間の「白さ」を楽しむものだけど、映画は基本的に、間を開けるわけに行かないので、しょうがないかなあとも思います。原作読んで自分なりに「白さ」を埋めてから見るのとそうでないのとは違うだろうしなあ。
また、全体的な雰囲気として、暗さを感じたのが残念です。大阪の町を見て、「しょうもない町やなぁ」ってのは余計なセリフかなと。ここに出てる人間たちはそんなことなんか考えないほど、今、自分の人生を真剣に考えてると思うんですよ。
原作はもっとカラッとしてるというか、いやカラッとまでは行かないけど、大事なトコは各自読み手の感じるがままにどうぞ、的な、空白な部分があって、そこが気持ちいいし、また、ストーリーとしての懐の深さを感じるのがいいと思うんですが、映画はみっちみちに詰め込んじゃってる感がしました。
監督さんが大阪の方ではないらしいので、他県の人が考える大阪人てこんなカンジ、てのがあったような気が。背景で夫婦喧嘩が繰り返されてたりとか。この夫婦喧嘩も、毎回いつの間にか仲直りで終わってるやん、とか言うオチがあればよかったんですがね。ただうるさくて下品な街、の象徴みたいで大阪人としてはちと悲しかった。

松坂慶子は、美貌の顔にオカン体型、で、映画上の役柄にはあってたと思います。彼女の大阪弁のヘンさは気にしません。関西人が演じるんじゃないんだったら、完璧に言葉のイントネーションをまねするのは難しいと思うしね。しょうがない。
おっちゃん役の岸部一徳はピッタリ。エエひとなんかただのマダオなのか、わからない具合が絶妙。
長男マー君(「恋愛」)はもうちょっとおっさんくさくてもいいかと思うけど、ナイーブなカンジはよかったです。三男ヒロ君(「乙女の祈り」)はルックスはピッタリですが、女の子になりたい男の子、なのに、女の子っぽさが普段の行動に感じられないのが気になりました。次男のユキオはモロヤンキーなんだけど、非常にかわいくてよかったです。辞書をひきひきハムレットを読む姿はメチャメチャかわいらしい。何でこの子こんなにかわいいのかな、考えたんですけど、ユキオはヤンキーだけど群れないんですよ。独りで行動して、独りで悩んで、でも家族の様子もちゃんと見てる。
ユキオの、大阪弁ハムレットはいいアイディアだと思いました。コレは映画ならではの表現というか(舞台でもイケるけど)、よかったです。

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(この先生役が誰なのか気になってます。見たことあるねんけどなあ。お笑いのひとじゃないのかな?)

本来別のストーリーを3兄弟として1つにまとめてるのも、あんがい無理なく出来ててうまいなあと思いましたが、どうせ映像化なら、オムニバスでやって欲しかったなあ。近所に住む3人の、年齢は違うけど悩みをそれぞれ抱える思春期同士、ちょっと顔見知り、くらいの関係でね。ユキオがヒロ君を助けてやったり、優等生のマー君とヤンキーのユキオが学校ですれ違ったりとかさ。で、街の背景に、バレエ教室や喫茶カトレアやオードリー美容室があるとか、そういう遊びがあれば嬉しいんだけどなあ(笑)
役者がたくさん要りすぎて予算が無理か(笑)

文句ばっか書いてしまいましたが、でもおもしろいシーンもたくさんあるし、楽しめる映画だと思います。子供が見ても大丈夫です。

テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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