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「オリジナル・サイコ」

「死刑囚ピーウィーの告白」がどえらくえげつなかったので、宇江佐真理さんの「君を乗せる舟」を読んでアタマを小休止、そして続いて読んだのが

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「オリジナル・サイコ」~異常殺人者エド・ゲインの素顔~
ハロルド・シェクター:著 / 柳下毅一郎:訳

です。


なんでタイトルが「オリジナル・サイコ」なのかと言うと、この本に書かれているエド・ゲインという男および、彼が引き起こした事件が、ヒッチコックの映画「サイコ」のモデルとなっているからです。
エド・ゲインの母親は家族に対して支配力が強く、信仰深く、異常なほどに潔癖で、とくに男女間のことについても潔癖だったようです。自分自身の夫婦間においても潔癖だったようですが、自分の子ども(2人の息子。エドは次男)たちにももちろんそのことは強制し育てます。年頃以上になった息子たち2人には、「女性は穢れたものである」と教えられることは、とてもきついことだったと思われます。穢れたものに惹かれる自分はどうなのか、ということに絶対思い悩むでしょうから。まあだからといって、エド・ゲインのしたことが許されるわけではないですが、しかし彼の異常な行動の原因の根本になっただろうと思います。

エド・ゲインはその道では有名だと思うので、少々ネタバレ(と言うのかしら)も書かせていただきます。
彼の犯した犯罪と言うのは、殺人(逮捕のきっかけは、近所の商店の女主人=自分の死んだ母親と同じくらいの年代の女性、を殺害したこと。わかってるだけではもうひとり、同年代の酒場経営者の女性を殺害。そのほかにも女性を殺害してると思われるが、わかっていない)
および、いわゆる「墓場荒らし」です。墓場荒らしはイコール死体損壊の罪なわけですが、ネクロフィリアもあったのかもしれませんが(本人はやってないといってたそうですが)、その死体の使い方がハンパなく異常です。もちろん(?)自分が殺した前述の女性たちのことも、異常の最上級のような使い方(と言うのかしら・・)。詳しくはコチラ(ウィキペディア)に書かれてるので、ご一読されるのもオススメしますといいたいですが、あんまりひどいんで、そういう系に弱い方にはオススメしません。
彼がその死体からなにを生み出していたか、いろいろすごいんですが、一番すごいのは彼のやったことの集大成ともいえる(えげつないので白字で隠しておきます)
女性の死体で作ったベストを着て(女性ですから、乳房があるのがポイント)、女性の頭部の皮(仮面というかマスクと言うか・・・・)をかぶって、月夜の晩に庭を歩いていた
ということです。服装倒錯の究極なのか、女性になりたかったのか、自分の母親になりたかったのか・・・なんにしても理解を超えています。想像するだけでもう、どんな変態映画も裸足で逃げ出すほどの狂気っぷりだと思います。なんていうか、ホントに狂ってるってこういうことなんだなあと。。。

この本にはゲインのやったことについても書かれていますが、(といっても、彼がどこまで本当のことを言ったのか、告白したことがどうも少ないようなのですが。殺人が2件だけかどうかも怪しいし、殺人後/墓荒らし後のその遺体の扱いも、肝心な部分に触れると「覚えてない」となるので。でも本当に覚えてないという感じではないですねぇ。人格が乖離してやったことと言うにはあまりにも、凝り過ぎてる感じがしますし、一貫しすぎてる。第一我に帰ったときに、部屋中そんなもんだらけだったらパニックになるよ)こういう異常殺人犯が出てしまった「地方の、小さな町」の苦悩も描かれているのが丁寧だと思います。今から50年ほど前のことなので、事件発覚時、それはそれは物見遊山な人たちが、この田舎町に押し寄せ、そしてこの田舎町が「異常殺人鬼」の影にいつまでも苦しめられたであろう事は、想像に難くないことです。
そして町全体が受けた傷のわりには、エド・ゲイン本人はその後精神病院で穏やかに過ごす事になったそうです。


ところでわたしはこういう本を、古本屋およびそのネット販売で買ってるんですが(ブック*フとか古本*場とか)、これ、注文したあとに「商品の状態に不備がございました」って謝罪のメールが着たんですよ。んでも「お読みいただくには差し支えないのない状態」なので、金額は請求せずに、商品だけ送ります、ってことでまぁ結局本は届いたんですけど、全部読んでも、どこが傷んでるとか汚れてるとか、なかったんですよね。いったい何が「不備」だったのかしらんと思うんですが、唯一これのことかなーと思うのが、「気●がい」という言葉が伏字なしで何度か出てきたことです。この言葉を差別用語だ!とか言う人間じゃないんで、260円得して読めて、ああよかった、ってことなんですけど。

テーマ: 最近読んだ本 - ジャンル: 本・雑誌

Comment

tallulah #FrUoCQUQ

そうそう、「羊」のモデルでもあるのよね。「悪魔のいけにえ」もそうらしいけど、これは見てないなあ。「るろ剣」はウィキ読んではじめて知りました。なんにせよ、かなり狂ってるので、こういう題材にはしやすいでしょうね。しかし、事実のほうがオリジナルとは、まさに「事実は小説よりも奇なり」ですねぇ。

>町全体が理不尽な非難を受けているのに、本人は精神病院で結構長生き

そうなのよねぇ。なんか読んでても、すごく違和感があるというか、明らかに狂ってるけど、狂ってるのを楽しんでた、ってカンジなのよね。いやまぁこの手合いはみなそうなんだろうけども。
結局「やったもん勝ち」的な匂いがプンプンで、なんとも後味の悪いケースです・・・

>そーゆー大人の発言が、子供の成長に大きく影響するらしいので、自重します(^^;)

そうそう、ウッカリしたことは言えないですわよ。ウッカリしたものも見せてはダメよ(笑)

レンブラントはたくさん自画像を描いたそうですが、リッチーに似てるのはどうもこれだけみたいです。それだけに貴重(?)な一枚かもしれません・・・(笑)

2009/07/24 (Fri) | URL | 編集

おんこち #-

ゲインって人については、そのテのTVか雑誌で見たことありましたが、本にもなってるんやねぇ…
多分「羊たちの沈黙」関連で、知ったのだと記憶してます。
でも「るろうに剣心」は知らんかったなぁ(笑)
町全体が理不尽な非難を受けているのに、本人は精神病院で結構長生きしたってのが、やるせないですなぁ。。。

↓のルーブルについてですが…
「銭湯」ウケました!銭湯で乳揉んだらアカンやろ…それは別の風呂やろ?!とツッコミたくなりましたが…そーゆー大人の発言が、子供の成長に大きく影響するらしいので、自重します(^^;)
リッチーも笑えたv-356
ウチはタダ券もないので、多分行くことはないと思いますが、これからレンブラントさんの御顔には注意しておきたいと思います。

2009/07/23 (Thu) | URL | 編集

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